2004年6月 周遊きっぷはほたるのために

きっぷの話

ほたるを見に行こうという考えは前からあった。時刻表をぱらぱらめくっていたら、臨時列車のページに

「辰野ほたる祭り号」

なる列車があると書いてあり、時期的にもいけそうだったので計画した。

辰野は中央本線にある駅で、岡谷と塩尻の間にある。中央本線がみどり湖経由になったため、あまり見向きもされない感があるが、一応、中央本線の一部であ る。

問題はどうやっていくかである。列車であることは当然のことである(バスをつかうなんてありえない)。中央本線経由もほぼ確定である(飯田線経由は現実的 ではない)。つまりここでいう問題はきっぷのことなのである。

きっぷといってもいろいろある。普通のきっぷ、回数券、フリーきっぷなどいろいろあるが、どれにしてもあまりお得とはいえない。いくつか例を挙げると

きっぷ名 説明
土日きっぷ 土日ではないので使えないし、辰野にいく程度ではお得とはいえない
大人の休日パス 対象年齢が60歳以上なので使えない
ナイスミディパス 30歳以上の女性グループが対象なので永遠に関係ない
三連休パス 便利だが利用期間外だし、高い
青春18きっぷ、北海道&東日本パス 利用期間外だし、特急に乗れない
あずさ回数券 ばら売りを探せば安くつくが、今回の計画上は都合が悪い
ふたりの北東北・函館フリーきっぷ まったくもって関係ない

いろいろ考えつつ、悩んだ挙句「周遊きっぷ」を使うことにした。今回の旅行行程と周遊きっぷ「白馬・諏訪ゾーン」が一致したことも理由である。
# 2010年現在、白馬・諏訪ゾーンはありません

周遊きっぷって何?と思われる方もいると思うので簡単に。

周遊きっぷは「ゆき券」、「ゾーン券」、「かえり券」の3枚からなっており、ゆき券、かえり券はゾーン券の有効な区間までのきっぷ、ゾーン券はJRが定め た周遊ゾーンで乗り降り自由(特急自由席もOK)なきっぷである。さらにゆき券とかえり券が2割引になるので非常にお得である。

なお、ゾーン券のみでの販売はされていない。また、ゆき券、かえり券は片道201キロ以上でないと販売されない。

今回最低限必要なきっぷ

  • 東京都区内→下諏訪(白馬・諏訪ゾーンの入り口)のゆき券
  • 白馬・諏訪ゾーン のゾーン券
  • 下諏訪→東京都区内のかえり

東京都区内⇔下諏訪間はわずかだが201キロを越える。つまり周遊きっぷを購入する条件が整っているということである。

参照サイト: どこなびドットコム(http://www.doconavi.com/) の「きっぷあれこれ」の項

6月14日

仕事が終わり、いろいろ準備をするため新宿に寄る。もちろんきっぷも買わなくてはならない。きっぷ以外の探し物に難儀する。探し物はなんとか見つかり、あ とはきっぷ購入。東口のみどりの窓口へ行き、申し込み用紙に区間、使用日時を記入。「ゆき券」の区間はあずさで突っ切る予定なので、自由席特急券もあわせ て買う故を記入して係員に。

係員氏曰く「周遊きっぷなんて久しぶりだなー」
どうやらあまり出ないらしい。久しぶりといいつつも、慣れた手つきでMARS端末をたたき発券してくれる。

なお、お値段は下記のとおり
# 2010年現在、白馬・諏訪ゾーンはありません

きっぷ名 価格
ゆき券、かえり券 2,850円x2
(普通に買うと3,570円だが、2割引)
ゾーン券(白馬・諏訪ゾーン) 3,320円
自由席特急券(新宿→下諏訪) 2,100円
11,120円

ゾーン券区間が乗り放題であることを考えると安いものである。 いろいろ準備をして、結局寝たのは1時ごろであった。

6月15日

朝、7時ちょうどのスーパーあずさ1号に乗車するべく新宿へ。小田急の改札で、定期券とゆき券を係員に見せて改札処理をお願いしたところ、自動改札に重ね て入れればよいといわれた。やってみたが見事に扉がしまる。だめじゃん。
「それかえり券じゃないですよね?」と駅員氏。さすがに自分もそこまでバカではない。結局扉を開けてもらえたが、やはり周遊きっぷが悪いのだろうか。

それにしてもなんか体の調子がよくない。まあ、終点の松本まで降りない予定なので何とかなるだろう。自由席だが、平日ということもあり問題なく座ることが できた。甲府を過ぎれば人は減ると思っていたが、予想通り、甲府から先は人が減りだした。 どうでもいいが車内販売の係員が女性じゃない。残念だ。

9:38、定刻どおり松本に到着。松本から先は大糸線。9:44 普通列車 南小谷行きに乗る。南小谷行きといっても、実質、途中の信濃大町行きのようなものである。というのも、信濃大町で後から来る特急あずさを待つため30分近 く停車する上、信濃大町から先はワンマン運転になる。時刻表を見ると信濃大町で列車番号もかわるではないか。

そんな南小谷行きの列車は定刻どおり松本を発車。どうやら今日は女性の車掌さんのようである。別にどうでもいいことなのだが、ちょっと得した気分である。

信濃大町にも定時に到着。ここから先はバスに乗る。バスでどこへ行くかというと、黒部ダムである。事前に調べたが、どうがんばっても片道2,000円以上 する。まあ、行くだけの価値はありそうなので行くことにしよう。10:45 信濃大町駅を発車。乗客は私を含め3人。途中、大町温泉郷という停留所に止まるが乗り降りはゼロ。所要時間40分ほどで扇沢という駅に到着する。

ここから先もバスではあるが普通のバスではない、トロリーバスに乗車する。説明するまでもないが、トロリーバスは電車と同じように電線から電気の供給を受 け動く。つまり動力はエンジンではなくモーターということになる。ガソリンの類を使わないのでクリーンではあるが、架空電線から電力を供給しないと動かな いので行動範囲が非常に限られる。乗るとさらに不思議である。外見はタイヤのついた普通のバスなのだが、発車するときにVVVFインバータの音がする。ほ んと不思議だ。
# 先に書いておくが、シーメンスではないので「ドレミファソラシド」とはならない

15分ほどトンネルを走ると黒部ダム駅に到着。階段を上り展望台に出るとダムを一望できる。

それにしても静かなところだ。周りがほとんど自然だからだろうが、何も聞こえてこない。今の時期だから人がいるが、厳冬期になれば誰も近寄らない、いや、 近寄れないだろう。
しばらくダムの周辺を歩いたら昼になった。時間も適当なので昼食にする。
食堂が1箇所あるが、ラーメンやらそばやらカレーやら・・・どれにしても黒部ダムなんたらとあるが、おそらく変わったものでもないのだろう。

「名物がないところで食べるならカレーが無難」と何かの本で読んだ気がするので、無難にカレーを頼む。当然、名前は「黒部ダムカレー」。
5分ほどでカレーができたが、なるほどご飯が黒部ダムの形をしていてカレーをせき止めている。確かに「黒部ダムカレー」であったが、味は普通のカレーで あった。

食事を終えると13時。35分に帰りのトロリーバスがあるので、それで扇沢に戻る。乗り継ぎはおよそ9分、発車時刻は14時・・・のはずだったが、14時 発は季節限定らしく、今日運転が無いそうである。次は14:30。やられた。仕方ないので30分、扇沢で過ごす。

扇沢にあるお土産屋を見ていると、「雷鳥の里」の日本酒がおいてある。ちょっと目を引く青いビンであった。雷鳥の里自体はこの地方では珍しいものではない が、日本酒は初めて見る。なんだろうと思いつつも、まぁ松本でも買えるだろうと考え、手を出さないでおく。しかし、これは間違いであった。

14:30、信濃大町行きのバスが扇沢を発車する。乗客は行きより多い人数であった。どうやら途中寝てしまったらしい。気がついたら大町駅前であった。

信濃大町で時間をつぶすつもりだったが、そうはいかなくなったためすぐに列車に乗る。乗った列車は「スーパーあずさ28号」。この列車で松本まで戻る。

松本でホテルに荷物を置いた後はいよいよほたる鑑賞である。ちなみに使ったホテルは「飯田屋」という駅前のホテル。松本に来るたびにお世話になることにな りそうだ(ちなみに今回は2回目)。

時刻表とにらみ合いをした結果、岡谷経由で辰野に行くことにしたのだが、駅に行くと「スーパーあずさ号は車両故障のため本日のスーパーあずさ30号はあず さ号の車両で運転します」みたいな事を言っている。

車両は違えど、定刻どおり岡谷に着く。ここから先は辰野方面の列車に乗り換える。辰野行きは0番線からの発車。車両はいるが、行き先が岡谷行きのままであ る。乗客はいないようだが、扉は開いており、車内で車掌が休憩している。行き先方向幕ぐらい変えておけと思うのだが・・・

辰野行き列車は定刻どおりの発車。座席はそこそこ埋まっているが、座れないほどではない。一応ほたる祭りは平日も開催中のアナウンスがあるため、それなり に乗客はいるのかと思っていたのだが、思ったより少ない印象であった。

向かい側の席にお孫さん(と思われる)を背負っているおじいさんが座る。お孫さんに切符を持たせたら返してもらえなくなったらしく困っていたようなので、 使用済みの特急券をあげたのだが、この子供、使えない切符がわかるのか見向きもしなかった(結局、返してもらった)。ちょっと話をしたのだが、いつもこん な感じらしく、川岸駅(無人駅)で降りる際、車掌にきっぷが渡せなくなっちゃうらしい。車掌も笑って許してくれるので実害はないのだとか。一駅なので不正 乗車のしようもないが、ほほえましい話ではある。

列車は17:47、定刻どおりに終点、辰野に到着する。駅のキオスクでほたる祭り開催中の平日の混雑具合を聞いてみると、たいしたことはないとのこと。休 日は臨時列車が出るくらいなので相当なものと予想されるが、やはりというかなんというか、平日は少ないようだ。

夕食のことを何も考えていなかったのだが、すぐ横に商工会婦人部(だったかな?)が出店していたので、店に入る。おにぎり2個で150円、お茶と漬物その 他は無料という、お祭りをやってるにしてはえらい親切な価格設定である。
腹ごしらえも済ませたので、ほたるの群生地である松尾峡(童謡公園)を目指す。およそ15分ということだが、それほどかかった気がしない。環境保護のた め、入場する際は300円必要になる。ほたるのためであれば仕方ない。

公園に着いたのは18:30ごろであったが、日はまだ高い。ほたるが光り始めるのは日没後なので、それまで待つことおよそ1時間半。日も落ちて辺りが闇に なると、ぽつぽつと黄緑色の光が見えてきた。ほたるだ。しかもかなりの数。

ほたる自体、見るのは久しぶりである。しかもその記憶は遠い記憶である。
こうして改めてほたるを見ると単純に美しいと感じる。いやなことなど忘れてしまう。

明日もまた来ようと思いつつ、辰野を後にする。20:59、岡谷経由長野行きに乗り、塩尻から先はあずさで松本へ。

6月16日

朝、7時前に起床。朝食を駅の喫茶店で済ましたのだが、歯が痛い。正確には歯ではなく歯茎なのだが、いずれにせよ痛い。おやしらずのせいで歯茎がはれてい るのである。仕方ないので痛み止めを飲んで7:46の信濃大町行きに乗るべくgo!

・・・間に合わなかった。列車は目の前で扉を閉じ、駅を離れていった。

気を取り直して8:11発の穂高行きに乗る。目的地は梓橋という松本からおよそ10分駅なので問題はないはずである。

程なくして梓橋駅に着く。結構列車を待つ人がいたが、松本方面の列車を待っているようだ。みどりの窓口がないことになってるので無人駅かと思ったが、駅員 はちゃんといた。駅員氏に周遊きっぷを見せたらおどろいていた。あまり見かけないのだろう。

で、何をしに行くのかというと、梓川に行きたいのである。昨日、車窓から眺めた景色で特に印象的だったこと、それが梓川という名前だったことが理由であ る。

もうひとつ理由がある。この梓川を渡るあずさ号を見ることができるのは午前中で2回しかない。1回目が朝8:40ごろで、その時間に見たいと思ったからで ある。

駅員氏に橋までの道は聞いておいたので問題はないが、河原に降りる道がわからない。というか、どこにもない。無理して降りれば降りれるが、機材もろもろを 持った身では危険である。かといって、今いる場所(梓川の看板があるところ)から梓橋を撮影するには逆光なので不利である。反対側に行ったところ、自動車 と歩行者用の橋があったので、そこからあずさを撮る事にした。ここからだと順光である。

はたして、あずさ号は梓橋を通過した。見た感じでは乗客はほとんどいないようである。平日に、信濃大町を8時過ぎにでる列車にそれほど人が乗るとは思えな い。

次の列車まで少し時間があったので駅に戻って一休み。近くの花を撮ったり、駅舎を見たり、ホームのいすでのんびり座っているだけで時間は過ぎていく。待つ という感覚はあまりない。

梓橋からいったん松本に戻り、長野まで行ってみることにする。感覚的に魅かれる駅があれば降りようかと思ったが、途中寝てしまい、気づいたら篠ノ井を過ぎ ていた。どうでもいいが、この列車の車掌も女性であった。長野の町を少し歩こうかとも思ったが、4月に来たばかりだったので松本に戻ることに。

駅構内で売っていたおやきを買い、しなの10号で松本へ。周遊きっぷは特急でも自由席なら乗り放題なので楽である。
しばらく松本市内をうろうろとする。スポーツ用品店でカラビナを1つ購入した後、向かいにあった松本市時計博物館に行く。

いろいろ見て驚いたことは、ほとんどの時計が動いているということである。展示してある時計は、当然100年以上前のものもあるわけで、基本的に私が生ま れるよりもずっと前のものばかりである。それらのほとんどがいまだ時を刻んでいる。たいしたものである。

30分ほど見た後、松本城まで歩く。今の時期は梅雨だと思ったが、ぜんぜん雨の降る気配はなく、夏としか思えないくらい暑い。雨に降られるよりはずっとま しだが、暑い。

こうも暑いと汗ばかり出てきてしまう。そんなわけで汗を流しに温泉に行くことにする。松本から近い温泉は2ヶ所ほどあるが、浅間温泉が比較的近いので行く ことに。

ホットプラザ浅間(松本市浅間温泉会館)という日帰りで入れる温泉があるのでそこに行く。ここにくるのは実は2度目である。温泉に入った後、休憩室で寝転 ぶ。畳のにおいがたまらない。

いったん松本に戻ったら今日も辰野のに行こうと思う。その前にお土産と雷鳥の里(日本酒のほう)を買っておきたかったので、駅前のお土産屋で物色する。 が、見当たらない。これ以前にも何件か回ったが見当たらない。店員に聞いたが、松本にはまだないだろうとのこと。なんということか。でも、大町で買っても 荷物になってたしなあ・・・

結局何も買わずにホテルに行き、荷物を整理する。いろいろあって重いので、酒を探すのはいつでもいいとして別のお土産は今のうちに家に送ってしまおうと 思ったので、さっき行った駅前のお土産屋に行く。
10分ほどしか経っていないので、当然さっきと同じ人が出てくるわけだが、ここの店の女の子(多分バイト)はすごかった。なにしろいらっしゃいませの後の 一言目が

「前にも来たことありませんでしたっけ?」

・・・いや、さっき来たんだけど。

店長さんらしき方は覚えていたようであるが、この女の子はちょっと天然である。あまりに面白すぎるので雷鳥の里(お菓子のほう)を1個でいいのに2個買っ てしまったじゃないか。

そんな話はどうでもいいとして、辰野に行くべく、まずは塩尻まであずさに乗る。塩尻で少し時間があったので駅前の売店を見て回ると、信州限定「アルプスの 少女ハイジ」の限定品が売っていたのでミルクキャンディと根付を買う。ミルクキャンディは2つ買っておくべきだったと後で後悔するのだが。

塩尻~辰野間を往復する専用の列車がある。それが写真の「ミニエコー」という名前の車両で、1両である。直通電車もあるのだが、このミニエコーはちょっと 魅かれるものがある。
列車が出るころには結構人が乗っていた。高校生、とりわけ女子高生が多かったが、塩尻から一駅しか離れていない小野という駅でほとんどが下車した。残念と いうべきだろうか。

定刻どおり辰野に到着し、童謡公園までは昨日と同じ道をたどる。まだ明るいのでほたるは光らないが、人は結構集まりだしている。

1時間ほど待つと辺りが暗くなり、ほたるが光り始める。なんともいえない光だ。大げさな言い方をすれば「命の灯火」である。
まあ、交尾をするために光ってるわけだから、ほたるにとっては子孫を残せるかの命がけの営みである。案外、この言い方は大げさでもないかもしれない。

岡谷から来たというご夫婦といろいろ話をする。どうやらご主人が某プリンターで有名なメーカーの方らしく、いろいろ話を聞かせてもらった。こちらも旅の 話、写真の話など、いろいろ話す。旅をしているとそんなこともあるから楽しい。

その方から聞いた話だが、先週の土日はほとんどダメだったそうだ。
ほたるが光るのは交尾のためであり、人が観賞するためのものではないわけで、いつ光るかはほたるの勝手なわけだが、今日は結構多かったようだ。ほたるの目 撃数も昨日今日が特に多い。どうやらいいときに辰野に来たようだ。

30分しかいられないといってた人たちも列車を後の時間に変えたようだ。それくらい帰るのが惜しくなる。22時を過ぎるともっと光るらしいのだが、そこま でほたる達に付き合うと帰れなくなる。終電もなくなってしまうが、なによりここを離れたくなくなってしまいそうだ。 昨日と同じ20:59の列車で松本に帰る。

6月17日

何事にも始まりがあれば終わりがある。旅もしかり、必ず終わるときがくる。もう1日くらいいろいろと見たいのだが、残念ながらそういうわけにも行かない。

後ろ髪を引かれる思いではあるが、帰路につくこととする。

周遊きっぷは下諏訪までは特急に乗ることができる。
まずは下諏訪まで行き、諏訪湖を見てから先へ進むことにしよう。
9:14松本発のあずさ10号に乗り下諏訪へ。平日なのでほとんど乗客はいない。20分ほどで下諏訪に到着。諏訪湖までどうやっていくかわからなかったの で、観光案内所で行き方を教えてもらう。バスが最も楽で早いようなので次は何時かと聞くと、ちょうど発車時刻で、あわてて乗車。足湯というバス停があるよ うなのでそこで降りる。自分以外に3人ほど降りていた。

足湯は目の前にあり、すでに何人か足湯に浸かっている。なお、足湯なので当然のことだが、浸かってるのは足だけである。自分も浸かってのんびりする。足湯 から見える諏訪湖はきれいだ。
15分ほど浸かってから、しばらく諏訪湖の周りを歩き、上諏訪駅に向かう。駅が見えたと思ったら、甲府行きの普通列車が走り去っていった。
次の列車は1時間後、仕方ないので駅前のTULLY’S COFFEEでコーヒーを飲む。スタンプカードをくれたのだが、上諏訪店と松本店ともうひとつくらいでしか使えないという。それではどうしようもないのだ が・・・

コーヒーを飲み終わっても時間があったので、駅前のお土産やで「雷鳥の里(日本酒)」についてたずねる。やはりまだ入荷してないとのことだったが、この店 の店長(?)、飲んだことがあるという。辛口の酒だったということ。ぜひ試してみたいものである。

さらに時間があったので、上諏訪駅構内にある足湯に入る。駅構内の「足湯」の案内板が印象的である。
11:34発の普通列車で甲府方面へ。途中、小淵沢、甲府、塩山、甲斐大和、大月で途中下車する。どの駅にしてもそれほど長時間滞在したわけではない。な んかつまらなそうだったし。

そんななか、甲斐大和だけは印象的な駅だった。駅名に引かれて降りる気になった駅である。武田家終えんの地らしいが、駅周辺は民家だけしかなく、これと いった特徴的なものはない。もうちょっと過ごしたい気もするのだが、次の列車までは10分しかない。

大月から先は東京までの直通列車も走っている。ロングシートのつまらないやつには乗りたくないので特急に乗る。実は大月から都区内は100キロ未満なの で、特急券も一気に下がる。よく考えたら今は閑散期なので指定券が安い。ということは指定券とグリーン車との価格差もかなり下がる。

ということで、グリーン車にすることにした。指定席との差額は630円。高いか安いかは人しだいである。さすがにグリーン車、誰もいない。大月からグリー ン車に乗ったのは私ともう一人だけ。しかも終点新宿まで乗ったのは私だけだった。

かいじ112号新宿行きは定刻どおり16:07に新宿に到着する。これで今回の旅は終わり、後は自宅に帰るのみである。
旅の終わりは案外あっさりしているものである。


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