9月5日
五能線再訪を目的として秋田に向かう。秋田で2泊3日の予定で、二日目に五能線に乗車する予定である。それ以外はあまり考えていなかったわけだが、 出発が9月5日 8:52発 こまち7号 秋田行き ということは決まっている。いわゆる格安ツアーのため、きっぷの変更等が効かないわけで、乗り遅れると乗車券は無効。買いなおさなければならないわけで、 とても悲しいことになる。
そんなわけで余裕を持って行動したつもりなのだが、やばかった。腹の調子が思った以上に悪かったのである。トイレに寄っていたらかなりぎりぎりになってし まった。おかげで朝食を買い損ねてしまった。しかも危うく列車に乗り損ねるところであった。
間に合ったことは間に合った。が、乗った号車が違うので移動する。きっぷを確認して座ったが、もう一度きっぷを見たら、なんか違う。よく見ると座席を間違 えていた。
8:52に発車したこまちは秋田に12:56に到着予定である。それまではほとんど寝ていた。座席は終点までガラガラであった。田沢湖線内で見た東京行き のこまちはほとんどの座席が埋まっていた。さすが日曜日である。
大曲で進行方向が変わる。これはよく知られている話だが、座席の回し方をご存知で無い方は結構いるようだった。
12:56 定刻どおり秋田に到着。まずは明日乗る予定の五能線の乗車券を入手する。その名も「五能線パス」。五能線エリア乗り放題と、リゾートしらかみの指定券とり 放題(当然限度はあると思う)の特典つきである。エリア別に3種類存在する。詳細はJR東日本のwebページを見てもらいたいが、エリアだけ書いておく
- 区間A 秋田~青森(五能線、奥羽本線とも乗車可) 5,000円
- 区間B 秋田~(奥羽本線)~東能代~(五能線)~千畳敷 3,000円
- 区間C 東能代~青森(五能線、奥羽本線とも乗車可) 3,200円
五能線パス区間Aで秋田~青森間を往復するだけでも元が取れてしまうという話もある。
自分が買ったのはB区間。とりあえずリゾートしらかみ1号の指定券を十二湖駅まで確保しておく。ありがたいことに何も言わずとも海側を確保してくれた。親 切な駅員さんだ。
荷物を何とかしたいのでホテルに行き、荷物を預かってもらうこととする。途中で見た千秋公園のハスがとてもきれいだ。
さて、荷物は預かってもらった。昼食をとる余裕もなく、さらに店も無い。周りを見たらミスドがあるではないか。某氏は「あのドーナツは食べ物ではない」と いうが、まあ、それはその人にもよるだろう。そういえばミスドには何かと縁がある。この前鳥取に行ったときも、かなり前に函館に行ったときも、さらに小倉 でもドーナツを食べたなあ。
ドーナツ2つを食べている間に女子高生のペアが2組、おじいちゃんと孫(だと思う)が1組店に入った。女子高生のペア1組以外はテイクアウトだったが、残 りの1組はなかなか凄かった。2人のうち1人はドーナツ1つで居座ろうとしていたみたいだ。会計が84円とか言ってたようなので、一番安いドーナツだろ う。そんなくだらないことは覚えているのだが、肝心のことを忘れている・・・どんな2人組だっけ?
さて、落ち着いたところで、どうしようか考えていなかった。今いるところの近くに「ねぶり流し館」と「赤レンガ郷土館」という二つの施設があるので立ち寄 ることにする。まずは「ねぶり流し館」に行ってみる。ねぶり流し館の別名は「秋田民族芸能伝承館」となっている。赤レンガ郷土館とのセットの入場券が 250円で売っていた。別々に買うより50円安い。
さて、今日は日曜なわけだが、客らしき人がほとんどいない。寂しい話である。まあ、竿灯祭りも既に終わっているし、時期的に考えても仕方ないのかもしれな い。
次は「赤レンガ郷土館」へ。この建物は昔秋田銀行の建物だったという。洋風の建物で、明治時代の雰囲気が漂う、とてもレトロな(という表現が正しいかどう かは微妙だが・・・)内部であった。
一旦ホテルに行き、正式にチェックイン。荷物を整理して、駅に行く。リゾートしらかみ2号の指定券を追加で確保してから、土崎へ。190円なのに間違えて 180円のきっぷを買ってしまう。すぐに払い戻しをしてもらったが、いやはや恥ずかしい。
土崎は秋田の隣の駅である。ここから歩いて20分ほどのところに「セリオン」という展望タワーがあり、眺めがいいという。
実は秋田駅からバスが出ているのだが、あいにく出たばかりだったため、土崎から歩くことになった。軽い気持ちで歩き始めたのだが、かなり遠かった。
展望エレベータ受付には「今日の日没は18:05ごろ」とある。ならば見ていくかと思ったのだが、バスの時間を確認したらなんと17:15が最後だとい う。危なかった。また土崎まで歩かなくてはならないのかと思うとぞっとする。

しばらくセリオンから秋田の景色を眺めて、バスでホテルまで戻る。
疲れていたので、すぐに寝てしまった。
9月6日
白神山地(というか十二湖)に行く日だが外は雨。なんというかついてない。日ごろの行いが悪いとこうなるのかもしれないが、まあ仕方ないだろう。
バスの時間もわからないので贅沢だが駅までタクシーを使う。ちなみに歩くと15分ほどかかる。
秋田駅で確保していない区間のリゾートしらかみ号(以降、「しらかみ号」とする)の指定券を確保する。この日は平日のはずだが結構混んでいたようだ。しら かみ3号の指定券を取ったのだが、窓側を取ることはできなかった。
しらかみ1号に乗るべくホームに行ったが、入線時刻前なのでまだ列車はいない。だが、待ってる人は結構いる。年齢層は高いようだ。定刻どおり入線したしら かみ号に乗車。編成は「青池」であった。
車内にあるパンフで知ったのだが、1,2号は「青池」編成、3,4号は「ブナ(漢字がなぜかで無いのでカタカナで)」編成らしい。さらに3号は「蜃気楼ダ イヤ」と名づけられた特殊なダイヤになっている区間がある(既にない)。
8:28、定刻どおりに秋田を出発したしらかみ号は快調に走り、東能代、能代と停車する。東能代からが五能線で、ここで進行方向が変わる。
能代駅でバスケットボールのイベントが行われた。能代高校はバスケットボールがとても強いそうな。ゴールにうまくはいれば商品がもらえたらしいが、残念な がら外れてしまった。
最初の目的地は「十二湖」という駅だが、その前にあきた白神駅に停車する。パンフレットによるとここあきた白神駅には「観光駅長」がいるらしい。当然、観 光駅長というと女性である(笑)。ぜひ見てみたいと思ったのだが、よく見えなかった。
10:22、定刻どおり十二湖駅に到着する。十二湖駅では10人程度降りたと思う。自分の隣に座っていた学生さんも降りた。
ここからバスに乗り終点の「奥十二湖」まで行き、そこから5分ほど歩くと「青池」につくとしらかみ号の車掌が案内していた。自分を含め5,6人はそ のバスに乗るが、ほかの人たちは近くにあるサンタランド白神というリゾート施設の送迎バスに乗ったようである。
奥十二湖行きのバスは少ない乗客を乗せ、道を進む。途中の日本キャニオンというバス停で二人降りた。十二湖駅からおよそ15分、終点の「奥十二湖」に到着 する。 バス停の目の前に「挑戦館」という名前の休憩所兼売店がある。何に挑戦しているのかは不明である。まずはじめに重要なことを確認せねばならない。それは帰 りのバスの時間で、乗り損ねるとえらいことになるぐらいバスの本数が少ないのである。次のバスは12:55。しらかみ3号の発車時刻にあわせてある。
バスの時刻を確認したところで、青池に向かう。青池に向かう道で、バスで一緒だったご年配の方たちと少し話をした。話を聞くと一人は地元(能代と言ってた と思う)の方で、友人が来るということでその方と列車で来たという。その方にとってこの辺は散歩コースだというが、普段は車で来てしまうとのことで、しら かみ号は初めて使ったという。しらかみ号が無ければきっとまた車でここを訪れたに違いない。
さらに歩いて、青池の前に到着。確かに青い。「水は青い」という以上の青さである。なぜこんなに青いのか、光の関係? パンフの説明を見てみたが、「科学的には解明できていません」とある。なんとも不思議な青である。いつまでも青くあってほしいものだ。
しばらく佇んでいると、雨が降ってきた。屋根のあるところにいったん逃げて、また青池へ。ツアー客の集団が青池を見物していた。
しばらく見てから挑戦館に戻る。時間が余っているが、雨が本降りになって来た。仕方ないのでコーヒーを飲んでバスを待つことにする。
何もすることが無いのでうろうろしていたのだが、外を見ると観光バスが止まっている。座席は埋まっているのになかなか出発しないので、乗客の積み残しを探 してるのかと思ったが、どうやら添乗員が行方不明らしい。
「観光客がいないってのはよく聞くけど、添乗員さんが見当たらないってのは珍しいねえ」
と、挑戦館の人曰く。確かに珍しい話だ。結局この添乗員は道に迷ったか何かで下の方に降りてしまったらしく、とぼとぼと元きた道を戻ってきた。
12:55 定刻の少し前にサンタランド行きのバスが来た。乗ったのは自分とほかに3,4人。そのうち2人は行きのバスでも一緒だったご夫婦であった(日本キャニオン で降りた2人はこのご夫婦)。結局このご夫婦とは深浦まで同一の行程をたどることになる。
大雨の中、バスは駅に向かって進む。途中、バス停ではないところだが、歩いていた女性を2人乗せていた。こんな大雨の中歩くというその根性はすばら しいが、無謀とも言う。13時過ぎ、バスは十二湖駅に到着。さっきの2人はサンタランドまで行くらしいが、ほかの人は降りたと思う。
十二湖駅は誰もいないかと思ったが、JRの保守作業員らしき人たちがいた。しばらくすると観光バスのご一行様がやってきて駅待合室はラッシュ時の山手線並 みになった。
13:15 しらかみ3号が到着。次のウェスパ椿山まで乗る。ウェスパ椿山駅は五能線で最も新しい駅である。この駅は無人駅の扱いだが、観光駅長がいるという。当然見 ておくべきである。
13:29 ウェスパ椿山に到着。まだ雨が降っている。観光駅長はビニール傘をさし、降りる客を出迎えてくれた。
ウェスパ椿山から少し行った所に「黄金崎不老ふ死温泉」という温泉がある。去年辺りのJRの宣伝ポスターで出ていた温泉である。送迎バスがいるのでそれに 乗り、温泉へ。10分もしないうちに不老ふ死温泉に着く。タオルを購入して早速風呂へ。温泉が有名だが、雨がすごいので内風呂のみにしておく。10分ほど 温まる。
地元の人もよく利用しているようなのだが、その人たちを見ると一様に同じ行動を取っている。ほとんど例外なく外を眺めるのである。外には海と露天風呂があ る。
何か面白いものが見えるのだろうか
ほかの人に習い外を眺めるが、特に何も見えなかった。
風呂から上がって、送迎バスで駅に戻る。バスは列車が着く15分前には駅に着く。無人駅なのになぜそんなに早く・・・と思われるかもしれないが、その辺は ちゃんと考えてあって、駅前の「物産館」でお土産を買う時間なのである。
十二湖のバスで一緒だったご夫婦に会う。世間話を少々。今日は深浦の旅館に泊まるそうだ。そんな自分は深浦まで行って秋田へ戻る。次に深浦まで行く列車は しらかみ3号である。「?」と思われるかもしれないが、目の前にいる列車はリゾートしらかみ「ブナ」編成であり、間違いなく3号なのである。しらかみ3号 はいったん深浦まで行き、その後岩館という駅まで戻るのである。そこからまた深浦を目指し、そのまま弘前へ向かう。これが蜃気楼ダイヤと呼ばれる理由であ る。このパンフもらうまで知らなかったよ・・・(2010年現在、このダイヤはありません)
ウェスパ椿山をでた列車は15分ほどで深浦に着いてしまう。ここでさっきのご夫婦と分かれ、自分はつぎのしらかみ2号を待つ。外は雨が降っているのであま り出歩けない。待合室で待つしかない。
16:40、しらかみ2号は深浦を出発。ここから秋田までは普通に列車に乗るだけだ。ウェスパ椿山で買った深浦丸という酒を飲む。酒を飲んだら眠くなり、 寝てしまったようだ。次に起きたら18時過ぎ。東能代が近づいていた。19時、しらかみ2号は秋田に到着した。
五能線の旅も終わってしまうとあっけない。しかし、これは本当に五能線だったのだろうか。よく考えたらリゾートしらかみ号にしか乗っていない。1階ぐらい 普通列車に乗るべきであったと後悔してしまった。
雨はいまだに降り続けているのであまり外を歩く気にもなれない。ホテルに戻り、すぐ横にあるスーパーで買い物をした後、ホテルの料理屋で食事をして、23 時過ぎには寝てしまう。
9月7日
秋田も今日が最後、今日も雨に降られるのかと思っていたが、どうやら雨は止んでくれたようだ。 ちょっと疲れていたようで、少し寝坊してしまう。まあ、今後の予定に支障はないが。
8時過ぎにホテルをチェックアウトし、駅に向かう。ホテルの前からバスが出ているのでそれに乗る。駅まで160円。駅で重い荷物をロッカーに入れる。困っ たことに、大きなかばんが300円のロッカーに入らない。九州を回ったときもそうだったが、微妙な大きさには困ってしまう。
五能線パスの有効期限は今日までなので、東能代あたりまで行ってもいいかと思ったが、男鹿半島に行ったことが無いので、男鹿まで行ってみることに。追分ま では五能線パスの有効範囲である。
10:00 男鹿線の気動車は秋田を出発する。結構混んでいる。満員ではないが、クロスシートはまんべんなく埋まっている。
10:58 定刻どおり男鹿に到着。ここから先、いろいろ見たいところはあるのだが、時間が無いのでそのまま来た列車で戻ることに。待合室は結構人がいる。老若男女さ まざまで、お年寄りから女子中学生(?)までたくさんいる。
11:30 折り返しの秋田行きは男鹿を出発する。行きと帰りで見えるものが違うわけではないので面白くはない。
途中の追分で下車する。用事はないが、八郎潟まで行ってから秋田に戻ろうと考えている。待ち時間で昼飯をと思ったのだが、周りには何もない・・・。八郎潟 に行けば何かあるだろうと思い、列車を待つ。
12:30の列車で八郎潟へ。17分で着いてしまう。13:20の列車で折り返して秋田へ戻ると、14時前に秋田に着く。八郎潟に着いて分かったことがひ とつ・・・食べるものがないのですが。
はい、奥羽本線を甘く見てました。駅員がいる駅だから駅そばぐらいあるかと思っていた私がアホでした。男鹿にはあったのだが・・・仕方ないので昼飯は秋田 に戻ってからにする。
13:20 秋田行きの列車が到着。きわめて普通のロングシート車である。ここまできてロングシートは悲しいが、車掌さん(女性)がそこそこ美人さんだったのでいいこ とにする。某テレビ番組で見たことがある気がするのだが、気のせいだろう。13:50 秋田に到着。駅の食堂で比内鳥の親子丼を食べる。
まだ時間があるので秋田市内をうろうろして時間をつぶす。駅から10分ほど行ったところにある千秋美術館で「ジャパニーズ・モダン展 剣持勇とその世界」というのをやっていたので見る。デザインの奥深さが分かったような分からないような・・・
いろいろやっているうちに帰りの時間になる。こまち26号東京行きで帰ることにしているので、それに合わせロッカーから荷物を取り出し、お土産を少し買 う。弁当(鮭はらこめし)と飲み物を買って列車に乗り込むと、17時を少し回ったころであった。
























