3月14日
5時過ぎ、起床。雨も降っておらず、いい朝だ。出発の準備をし、地元の駅へ。
5:38 小田急に乗車。偶然だが、旧塗装の編成だった。空気弁の空気が抜ける音が何度もしたが、多分運転士の腕が悪いのだろう。特に気にせず、新宿到着。山手線で 品川まで行き、品川から先は京浜急行で行くことにする。
6:50 羽田空港着。チケットはすぐに引き替えできた。SKYのチケットはANAやJAL/JASに比べてしょぼい。紙切れ1枚である。ついでに書くとSKYの改 札はかなりしょぼい。他の航空会社が自動改札なのに比べて、SKYは全て有人改札である。コスト削減の一環かも知れぬが、自動改札と有人改札だとどちらの 方がコストが少ないのだろうか。
7:55すぎ、出発。離陸時刻はほぼ定刻どおりなのだろう。
飛行中にとなりのおっさんが時間確認のため携帯の電源を入れて、切った。ほんの数秒とはいえ、危険な匂いがする。何か問題が起きたら即刻訴え出るつもり だったが、幸い何も起きなかった。まあ、携帯電話ごときで落ちる飛行機があったら困るのではあるが・・・
9:50 何事もなく、九州の人となる。荷物を引き取り、空港を後にする。
気にしてはならないのだろうが、福岡空港~博多間が250円というのは正直高い気がする。ドル箱というか他に移動手段が無いから、価格設定を高くして儲け たいのは分かるのだが、安くならないのだろうか。
しばらく駅周辺を散策。九州新幹線開業記念イベントをやっていた。つばめの座席が展示されている。緑青と思われる色であった(つばめの座席は「緑青」「瑠 璃」「古代漆」の3色ある)。
行き交う人々も気になって座ったりしている。自分は明日これに乗るのだなと思いつつ眺め、座る。
昼食は列車内で食べるつもりだったので、イベント会場で売っていた弁当を買う。いろいろな駅弁が売っていたが、佐賀駅の「かにちらしすし」(すべてひらが な)を購入。それとは別にストラップを購入する。
11:22 エル特急みどりで佐世保へ。そういえばエル特急なんて名前があったのだなぁと思う今日この頃(ここから先は面倒なのでエル特 急=特急とします)。
この特急はかもめ、みどり、ハウステンボスという3つの特急列車が連結して、肥前山口でかもめと、早岐でハウステンボスと分割するという、なかなか楽しい 列車だ。
時間が時間なので、ほとんど乗客はいない。ちなみに乗ったのは自由席禁煙車。
車内で昼を食べる。「かにちらしすし」のかには値段なりの量であった。
13:08、佐世保に到着。JR的には日本最西端の駅らしい。急いでいて忘れていたのだが、途中下車印をもらうのを忘れてしまった。
13:13 JR最西端の更に西を行く松浦鉄道に乗車。最西端のたびら平戸口をめざす。 松浦鉄道には1日乗車券がある。土日用は1,700円。片道1,000円以上するたびら平戸口まで往復するので、お得である。もちろん購入。
当然乗客は地元住民ばかりで、私は当然浮いた存在である。それはどうでもいいのだが、降りるときに料金をごまかして降りた高校生がいたようだ。運転士に見 えないように料金箱にお金を入れたから間違いないだろう(ワンマンなので運転から料金回収まで運転士がやる)。
無賃乗車よりはマシとは言え、いけないことだ。何十円という微々たる金額だとは思われるが、そのようなことが積み重なると、収益悪化につながり、いずれは 廃業に追い込まれるかもしれない。そうなってからでは遅いのである。自分がやったことがいかに重大なことかを認識すべきである。
14:32 日本最西端の駅、たびら平戸口に到着。この駅は九州で最も西にある駅である。つまり、日本最西端の駅だったということである。「だった」というのは、沖縄 モノレール開業で最西端と最南端の駅が変わったことにある。ただ、松浦鉄道は「鉄道とモノレールは違う」という考えのもと、現在も「日本最西端」を名乗っ ている。私は、それでいいと思うし、誰も文句は言わないだろう。
しばらく駅周辺を見て、駅内の博物館を見学した後、15:02 平戸から佐世保へ逆戻り。最西端の駅到達証明書は当然購入。
本当なら有田方面に抜けたいのであるが、列車の都合上仕方ない。来た列車は、どちらかというと観光向けみたいな列車であった。内装も高級で、便所も付いて いる(さっきのにはついていなかった)。
話はそれるが、松浦鉄道の「松浦」は、地名であり、その地名は邪馬台国の時代に「末廬(まつろ)国」と呼ばれていたものが「松浦」になったといわれてい る。松浦佐用媛(姫)の領巾振山(ひれふりやま)伝説もこの辺りの話であるとされる(正確には唐津の方だが・・・)。
佐世保からは大村線経由で長崎へ。大村線はJR的には地方交通線扱である。つまり、列車数が少ないということである。そんな少ない本数で偶然にも快速に乗 ることができた。
乗ったのは16:36発 快速シーサイドライナー17号(といっても、普通の気動車)。
大村線快速はシーサイドライナーの名の通り、海沿いを走る。青い海もいいが、日が傾きつつある時間の海も美しい。
こんな景色を見ると、本当にここに来てよかったと思う。旅はそんな感動を与えてくれる。
18:10 長崎着。駅前のレストランで長崎ちゃんぽんを食べる。旅行先でいつも買っているものを探したところ、1点発見。早速捕獲する。
19:30 かもめ42号で、長崎を後にする。白いかもめだったのだが、自由席まで革張りである。デッキ部分にも工夫があり、非常にユニークである。どこかのJRも見 習ってもらいたいものである。なお、「白い」かもめは途中駅での連結がないようである。
21:18 博多着。そのままホテルへ行き、翌日の準備をする。予定では枕崎まで突っ走る予定である。朝が早かったせいか、かなり疲れていたようである。すぐに寝てし まった。
3月15日
6:00 起床。今日はつばめに乗る日である。つばめを使って、午前中に最南端の駅に到達する予定。
6:40 ホテルを出る。博多駅でつばめの指定席券を購入。別に自由席でも座れるとは思うのだが、きっぷとして残しておきたいという思惑もあり指定券を購入した。 せっかくなのでリレーつばめは奮発してグリーンにする。指定席特急券(博多~鹿児島中央)の500円に1030円上乗せでグリーン車である。
リレーつばめ、つばめというように車両は分かれているが、1つの特急列車という扱いということになっている。グリーン車を使わなければ指定席券も1枚で収 まるように印字されるらしい。今回はグリーン車を使ったため、リレーつばめと新幹線つばめで指定席券が別れてしまった。
7:00 リレーつばめ が博多に到着。出発は7:08なので少し時間がある。やはりというか何というかグリーン車はあまり人がいない。よほどの繁忙期でもない限りグリーン車が満 席になることは無いのだろうか。
7:08 博多を発車。毛布を貸してもらう。車内改札の際に飲物は何がいいか聞かれたのでコーヒーを頼む(無論サービス)。普通の指定席では考えられないことだ。ど うでもいいが、ちょっと揺れる。
朝食を食べ、コーヒーを飲む。車窓から外を眺めていたが、気が付いたら寝てしまったようである。
8:30過ぎだろうか、乗務員が「ご乗車ありがとうございました」といいながらキャンディーを持ってきてくれるので、一ついただく。こういうサービスはグ リーン車ならではである。
新八代が目視で確認できるようになったころ、窓から外を眺めると、肥薩オレンジ鉄道の車両が見えた。程なくして8:41、新八代の乗り換えホームに列車は 到着した。
新幹線つばめの発車は8:44。乗り換え時間は3分ある。向かい側のホームなので、急がなくても余裕で乗ることができる。新幹線つばめが博多延伸を成し遂 げるまではこの光景が続くのであろう。
私の様な鉄な人はもちろん、そうではない、一見普通に見える人も珍しそうに車外/車内を眺めている。それくらい九州新幹線つばめ(800系)は他の新幹線 と一線を画したつくりなのである。椅子から洗面所、電話機、デッキ、ポケット、ブラインドに到るまで非常に凝っている。なんというか、列車が九州を表現し ているのである。
まず車内に入った人はデッキと扉の色に驚かされるであろう(デッキは柿渋色、扉は古代漆色というらしい)。
木でできた座席に座り、ブラインドを下ろすと、そのブラインドも木でできている。それらは「和」を表現する手段としてだけでなく、軽量化にも貢献している と聞く。(ブラインドは軽くなったか分からないが・・・)
なお、写真では分かりにくいが、洗面所のすだれは「い草」である。
自分が乗ったのは1号車(緑青)。指定券は12のAとある。よくよく見ると車椅子対応座席というやつであった。隣に車椅子を固定できるのである(だから座 席が1つだけ)。最近はそういう設備も増えてきた。少しずつではあるが、バリアフリーは確実に身近なものとなっている。なお、つばめは全席禁煙である。喫 煙設備は無いので、我慢しましょう(私はタバコを吸う人ではない)。
8:44、つばめは南に向かって走り始める。私が乗った「つばめ1号」は途中駅に一切止まらない、1日に1往復しかないノンストップの最速達列車である。 所要時間はおよそ35分。今まで新八代~西鹿児島(現 鹿児島中央)間は2時間10分かかっていた。それが35分まで短縮されてしまうのであるから驚きである。つばめは南九州を身近なものにする。
驚きは更に続く。列車進行中に運転士がアナウンスをしたのである。確か
「現在この列車は時速260キロの最高速で運行中です。引き続き安全運転に勤めてまいります」
と言ってたと思う。
飛行機で機長がアナウンスするのはよくあることだが、新幹線で運転士がアナウンスするのを聞くのは初めてである。JRに勤務する友人に話したところやはり 驚いていた。
だが、新しい試みは歓迎すべきである。安全に支障が無い限りは大いにやるべきだと、私は思う。
いろいろあったが、全ての駅を通過したつばめは、9:18 鹿児島中央に到着する。
ここから先は枕崎を目指す。
9:38 山川行き普通に乗車。乗り継ぎは9:25 快速に間にあうのだが、いろいろ写真を撮っていたら間にあわなくなった。列車に乗って最初に聞いた放送はテープによる業務連絡だった。
「業務連絡。このテープは鹿児島中央発山川行き列車の自動放送テープです」だったかな。
どうでもいいがかなり揺れる。ひどい縦揺れである。どうやら座った場所が悪かったようだ。
10:58 時刻表より少し早いようだが山川駅に到着。山川駅も最南端の駅である。何が最南端かというと「JRの有人駅」で日本最南端なのである。そして山川から2駅 先はあの西大山である。列車で行こうとすると時間がかかるので、タクシーを使う。1680円也。
11:20すぎ、西大山に到着。あまり実感がないが、ここが日本最南端の駅であり、ここから南に鉄道の駅はない。標識に「JR」の字が後付けされていると ころに最南端の苦労を感じる。
駅ノートがあったので読んでみると、今日は昼までに二人ほど来ていたようだ。自分も少し書く。 ぱらぱらめくってると名前のところに「国生さゆり」とか書いてあるメッセージがあった(文章は忘れた)。ほんとか?(こんなところで嘘ついてもしょうがな いので本当だろう)
自分が滞在したおよそ30分の間タクシーで訪れたグループが3グループほどあった。みんな観光タクシーである。列車でここを訪れる人より、車で見に来る人 の方が多いのかな?
11:54 枕崎行き列車が到着。ワンマンであることを忘れて整理券を取り損ねるところだった。
12:46 枕崎に到着。ここで線路は終わっている。車止めの近くは駐車場になっていた。
駅の売店で最南端の終着駅証明書なるものが売っていたので購入。似たようなものはどこに行っても売っている。スタンプもあったので押す。
13:08 枕崎を出発。特筆することはなく、指宿に到着。徒歩でおよそ20分の「千成荘」という民宿に泊まる。「旅の窓口」で予約した宿である。チェックイン時間よりかなり早かったのだが、特にダメとは言われな かったのは助かった。
荷物を置いて、民宿近くにある「砂むし会館 砂楽」というところへ行く。温泉はいくつか入ったことがあるが、砂蒸しははじめてであった。ここの砂蒸しは(多分どこでも同じ)
- まず浴衣に着替える。
浴衣以外には何も身に付けない(下着もつけない。なぜかと疑問に思ったが、後で分かる) - 砂蒸しをしている海岸にいく
- 指示に従い横になる。この時、背中が熱いか聞かれる。熱いようなら調整してもらう
- 顔以外に砂をかけてもらう
- 10~15分程度蒸される。最初はとても心地よい
- そのうちむちゃくちゃ熱くなる
- しばらくすると耐えられなくなってくる。ここで無理をするとやけどしたり危険である。
- 砂を振り払って脱出する。この際、周りの人に砂をかけないよう注意(私はやってない)
- 汗だくになってると思うので、そのまま風呂へ行く。
浴衣は風呂に入る前に回収ボックスがあるので入れる。なお、風呂に入る際は砂を振り払ってから入ること。
砂に蒸された後に入った風呂は心地よいものだった。
いったん民宿に戻り、また駅に行く。
明日の列車の指定席の空きを聞こうと思ったが、受付時間外。駅前のお土産屋でお土産を買って家に送る。
夕食の際、焼酎を注文する。なお、南九州では「焼酎」と頼むとデフォルトで芋焼酎である(多分)。旨いのだが、なかなか濃い。名前は「利右衛門」(りえも ん)と言うそうだ。
飲物を近所の店で買う。いろいろ周りを見歩いたが、旅館の近くに怪しい店が何件かある。気にはなるが、入らないでおく。
明日の予定をたてて今日は寝ることとする。
3月16日
6:10 起床。いい天気である。列車は9:30発の列車に乗る予定なので非常に早い起床だが、当然理由がある。泊まった民宿が海の近くだったため、上手くいけば日 の出が見られるかと思い、早く起きたわけである。一応、前日に日の出の時刻を確認しておいた。6:27とのこと。
なお、民宿 千成荘から海岸までは徒歩3分程度。20分過ぎに外に出て、海岸まで。見かけたのは自分を含め2,3人。ほとんどの人はおそらくまだ寝ているか、家の中で ある。
そして、6:30ごろ、日の出。非常に美しい日の出である。千成荘に予約を入れるとき、本当に指宿で一泊するか、鹿児島に戻るか最後まで迷ったのだが、指 宿に一泊して本当によかったと思える瞬間であった。
朝食を済ませ、8:40ごろ、指宿駅へ向かう。駅までの道で、すれ違う人はほとんどいなかった。
9:00過ぎ、指宿駅で待っていたのはツアー客であった。どういうわけか込み合っていて、窓口も人が並んでいる。 その上、次に乗る快速の指定券は全てツアー客にお買い上げされてしまっていた。昨日聞いても同じ結果だったのだろう。何でこんなに運が悪いのか。
文句をいっても仕方ない。9:30発のなのはなDXは9:27ごろようやく扉が開いた。指定席車両を併合する際、ツアー客達が
「マニアにはたまらないだろうねえ、こういうの」
といっていたようだが、きっと真のマニアはその程度では萌えないだろう。私も見たかったのではあるが、こいつらのせいで自由席の座席確保を せねばならず、残念ながら見ることはかなわなかった。
9:30 なのはなDXの黄色い車両は鹿児島中央に向けて出発する。今回はあまり大きな揺れを感じない。昨日の縦揺れはやはり座った席が悪かったためなのだろう。
10:28 鹿児島中央に到着。ここから一旦新八代に行くため新幹線ホームへ。偶然にも西大山に観光タクシーで来たご一行に会う。私は忘れていたのだが、向こうは覚え ていたようだ。
並んでいた号車(4号車)の座席の色が昨日と同じ緑青色だったので、別の号車の列に移動すると、ご一行に「そっちも自由席だよね」といわれる。そうなのだ が、座席の色云々と話したら、いったい何度乗ったのよと突っ込まれた。新八代まで行ってまた戻るなんていう話をしたら、何といわれたか想像もつかない。
10:49 つばめ4号は新八代へ出発。そんなわけで、乗った車両は5号車(古代漆)。なかなかいい色である。
11:24 新八代着。途中下車印を押してもらい、再び新幹線ホームへ。今度はつばめ7号で川内まで行き、そこから鹿児島中央まで普通列車に乗る予定。
11:49 新八代を出発。今度は6号車(瑠璃)。個人的には3色の中ではこの瑠璃色が一番好きである。青系の色が好きなのも理由の一つだが、木の色といい、何処とな く高級感が漂う感じがするのである。まあ、この辺は人の好みの問題であろう。
偶然だが、昨日乗ったつばめと同一の車両の様だ。先頭にU-004とある。確か昨日もこれだった。
12:16 川内に到着。途中下車印を押してもらい、駅舎外観を撮影する間もなく在来線ホームへ。
12:22 川内を出発。今回乗る普通列車は、比較的新しい車両の様だ。吊革が円形に配置されていたり、とてもユニークである。車内の駅案内で「鹿児島中央」が「西鹿 児島」だったりするのはご愛嬌である。関東圏内の近郊型列車もこの位にしてほしいなあ、などと思ってしまう。
13:06 特に何もなく鹿児島中央へ。鹿児島中央で昼飯を食べる。色々迷ったが、黒豚のカツ丼を食べる。その店で饅頭が売っていたのでそれも買う。
駅構内の売店で買い物をした際「つばめ開業記念」の紙袋をいただく。本当は大きな買い物をした場合のみ使う袋だったようである。本当にありがたいことであ る。こういうところは土地の人柄というものを感じる。
14:11 特急きりしま 宮崎行きで宮崎へ。普通にどこの地域でも走っている481系である。椅子もあまり変わらないようである。ただ、非常に赤い。外見はかなり赤い。でも、別に 性能は普通の481系と変わらないと思われる。時間がよかったのか、自由席でも余裕であった。
駅で買ったコーラを飲む。「九州新幹線開業記念」と書かれた限定物のコーラである(中身は限定ではなさそうだ)。価値はあるかもしれないが、飲んでしまえ ば缶はゴミなのでゴミ箱へ。
鹿児島を出てからの少しの間は、進行方向右側に桜島を眺めることができる。晴れていたのでよく見える。
16:15 宮崎着。ここから先はにちりんに乗る予定なのだが、自由席の列がすごいことになっている。発駅は宮崎空港なので、自由席は座れない可能性大である。慌てて 指定席券を購入。もちろん、途中下車印は忘れていない。研修のおねーさんっぽい人がスタンプを押しそうになったが、年配の駅員氏が「下車印ってのはこっち だよ」とおねーさんに教えつつ下車印を押してくれた。
16:31 きりしまと同種の481系「にちりん」は宮崎を発車。やはり自由席は座れなかったようだ。だが、指定席はがらがらである。優越感に浸れる一瞬である (500円しか出していないのだが・・・)
宮崎を出てしばらく、右側に高架橋らしきものが見える。なんだろうと思ったが、リニアモータカーの実験線があったと本に書いてあったのを思い出す。おそら く見えているそれが線路なのだろう。もはや錆びて使い物にならなそうである。
後ろの席にいたおじさんも気になっていたようで、車掌に聞いていた。やはりリニアモーターカーの実験線だったそうである。
連なると人名みたいだということで有名な「重岡」、「宗太郎」の両駅を通過し、辺りも暗くなってきた。19:39に大分に着くと、ほとんどの人は博多行き のソニックに乗り換えてしまい、にちりんはほとんど無人状態になってしまった。
19:49 別府に到着。写真の温泉マークが何ともいえない。
どっちが温泉街なのかよくわからない。普通の寂れた町に見えなくもない。
予約していたホテルに行き、近所のロッテリアで食事をとり、洗濯物をコインランドリーで洗ってから寝る。
3月17日
7:15 起床。ちょっと眠い。ホテルの朝食をいただく。駅前にあるホテルフジヨシという普通のビジネスホテルなのだが、朝食付きで5,000円を切るので安いと思 う。朝食を食べた後、ホテルを出る。
8:00 特急「九州横断特急 1号」に乗る。名前の通り、豊肥本線(阿蘇高原線)を経由して九州を横断する。終点 人吉まで乗る予定で、到着は12:55である。これでも(失礼)別府から熊本までの最速列車なので、終点まで乗る人より熊本まで乗る人のほうが多そうであ る。
車内改札の際に指定券を見せたら、あとで人吉の観光案内を持ってきてくれた。非常に親切な方であった。「つばめ」のパンフレットがあるというので3部ほど 頂戴する。
なお、頂戴したパンフは1部は友人へ、もう1部は会社の先輩の手に渡った。
立野というスイッチバック駅で折り返しのための停車があったので、外の空気を吸う。スイッチバックの説明板があったのだが、ほとんど何も見えない。まあ、 スイッチバックがどういうものであるかは分かっているつもりだし、見なくても大体分かるのだが・・・
11:18 熊本に到着。案の定、指定席に座っていた人の大半は下車した。が、結構乗ってくる乗客もいた。八代方面に行くにはそれなりに便利なので使われるのかもしれ ない。
八代に着くのは11:55。丁度昼時である。ここいらで昼食を取ることとする。といっても終点まで列車を降りるわけではないので車内販売の弁当である。選んだのは大分名産「たんや太呂助 牛たん弁当」。なかなか美味しい牛たんであった。
12:55 人吉に到着。途中下車印もらうの忘れた。乗り継ぎは5分しかない。走る人が結構いたりする。
13:00 を少しすぎた頃に、快速「いさぶろう」は人吉を出発。なぜか指定席に空きがある。というのは、別府で指定券を発券してもらおうとしたのだが、なぜかMRに 「発券できませんでした」と出て発券できなかったのだ。がらがらとまではいかないが、そこそこ空いている。なんか悔しい。
ちなみに「いさぶろう、しんぺい」は3/13から運用に入った車両で、「なのはなDX」や「つばめ」同様、内装はかなり凝ったつくりになっている。
自由席はなく、かなり狭いフリースペースがある。フリースペース以外は指定席なのだが、ワンマン運転なので、指定券を持っていなくても空いている席に座っ てしまえば分からないよなぁ・・・。
「いさぶろう、しんぺい」は観光列車であるため、様々なところで停車する。ループ線、トンネルの手前、景色のいいところなどで一時停止をし、解説が入る。
また、駅の停車時間もちょっと長めなのでいろいろ見て回れる。真幸駅には「幸せの鐘」なるものがあり、私を含め3,4人が鳴らしていた。その音は「幸せの 鐘」のイメージとはかけ離れた音であった(この意見は何人か一致していた)。
幸せな人は沢山鳴らすといいという。私は幸せではないが、ガンガン鳴らした。
14:22 吉松に到着。ここから先、「しんぺい」号で人吉に戻るか「はやとの風」号で鹿児島方面に行くか迷ったが、結局鹿児島方面に行くことに。座席の問題は「いさ ぶろう」で懲りているので、今度は「はやとの風」指定席を買う。
なお、吉松駅にはMRがない。従って、指定席を買う場合、駅員が管轄の駅(吉松の場合、鹿児島中央)に電話をして、鹿児島駅担当から座席指定を受け、吉松 駅の駅員が発券する。
ということで、指定券は手書きである。恥ずかしながら手書きの指定券は初めて見た。せっかくなので真幸行きの記念切符も購入する。
吉松から先は特急「はやとの風」に乗る。全身黒の2両編成。黒という色に風格を感じるのはやはり蒸気機関車が黒いからだろう。「いさぶろう、しんぺい」と 同様、フリースペースがある。しかし、今回は自由席、指定席ともに空きがある。指定席じゃなくてもよかったな・・・
単線区間の列車交換駅など、長時間停車する駅で写真をとりつつ、車内で時を過ごす。平日の午後なので、乗車人数もかなり少ない。少ない上に乗務員が各車両 一人もいるので、自然と会話が始まる。会話の輪が広がるとその車両のほとんどの人が自然とフリースペースに集まっていた。
乗務員氏曰く、「この線区は景色がよいので癒される」とのこと。確かに肥薩線、日豊本線は景色がよく、のどかである。特に今日みたいに乗客が少ないと落ち 着けるともいう。
ちなみにこの後は小休止を取った後「つばめ」の乗務があり、終わったころには23時を過ぎているという。つばめ開業からわずか4日、苦労もありそうであ る。
そんな乗務員の密かな小休止が、この「はやとの風」なのである。
はやとの風は鹿児島中央が終点である。だが、私は一つ手前の鹿児島で途中下車した。当然、途中下車印もget。 昨日きりしまに乗った時に見えた物が気になったためである。これが無かったら「しんぺい」で人吉に戻っていたであろう。
これは一部である。実際は50m位並んでいる。下車して初めて知ったが、改札の先にも伸びていた。200枚近くあったのだろう。鹿児島近辺でデザイン学校 の広告を見た気がするので、おそらくそこの学生が書いたのだろう。
せっかくなので全部撮影しようと思ったが、市電の乗り場にまである。さすがにそこまでは付き合いきれなかった。
鹿児島中央からは新幹線に乗る。今日の宿泊地は熊本を予定しているので直行してもいいのだが、つまらないので途中下車をすることとする。途中下車する個所 は新水俣と出水の2箇所。つまり途中下車していないつばめの途中駅である。
手順は下記の通り。待ち時間(下車駅滞在時間)と乗車時間(なるべく長く乗ること)を考えてのことである
- 17:16 鹿児島中央発 つばめ56号で新水俣へ
- 18:29発 つばめ53号で出水へ
- 18:41発 つばめ58号に間に合うが、のんびりできないので次の 19:07 つばめ60号で新八代へ
- そのままリレーつばめ60号で熊本へ
フリーきっぷを持つものの特権みたいな使い方である。そうでなければこんな金の掛かること、やらない。
まず降りたのは新水俣。何人か降りたが、降りた人の中に「いさぶろう」に乗っていた夫婦がいた。
「結局ここまでいっしょだんたんですねえ」といわれたが、実は違う(笑)。詳細を話すと、ただでさえ変に見られていそうなのに余計変に見られるのでやめて おく。
駅を出てすぐのところに肥薩おれんじ鉄道の駅がある。肥薩おれんじ鉄道の駅は無人だった。
丁度列車が来た。乗っているのはほとんど高校生のようである。最後部正面の窓から高校生らしき少年(?)がこっちに向かってピースをしている。写真をとっ てから片手でガッツポーズをしたら向こうも返してくれた。心の通じ合う瞬間であった。
次に降りたのは出水。外に出るともう暗い。駅前に食堂兼飲み屋がある。結構盛況だったようだが、これだけの人が一体何処からくるのか不思議である (ぉぃ)。そんな店は盛況だが、駅は静まり返っている。列車の停車は1時間に1,2本。出水にしても新水俣にしても、あまりに寂しい。
どちらの駅でだか忘れてしまったが(新水俣だったと思う)、ホームで真の鉄ヲタを見かけた。その鉄ヲタは
「つばめ乗りにきたんだけどさー、全然人いないのよ。ここ絶対赤字だねー」などと大きな声で電話している。話している内容は事実かもしれないが、駅員さえ もいないとは言え、駅のホームで大声で話すような内容ではない。自分はああいう鉄ヲタにはならないよう気をつけねばと思った。
19:07 つばめ60号は出水を出る。今回の旅行で最後のつばめ乗車になる。自由席はほとんど空いている。がら空きなのは平日夜の上り列車だからであって欲しい。下 りはそれなりの乗車率であって欲しいと思ってしまう。
携帯の充電をしたいので最前列に座る。コンセントは各車両の最前列と最後尾にある。この辺は普通の新幹線と同じである。
思えば今回の旅はこのつばめのために来たといってもよい。いろいろ巡る事ができたのもつばめのおかげだと思っている。博多から僅か半日で西大山に着くこと ができるのもつばめあってのことである。そもそも、つばめが無ければ九州に行こうなんて考えは出なかったであろう。
19:28 定刻どおりつばめは新八代に到着。未練はあるがつばめに別れを告げ、リレーつばめに乗る。
新八代から先はリレーつばめで熊本まで乗り、三井ガーデンホテルという普通のビジネスホテルで一泊する。晩飯として食べたラーメンはうまかった。
3月18日
7:15 起床。食事は駅で買うつもりでいたのでホテルを出る。市電で熊本駅を目指したのだが、なぜか昨日と景色が違う。「次は新町」というアナウンスを聞いてかな り変だと思い路線図を見ると、熊本とは全く反対のほうに進んでいることが判明。乗った電車は熊本駅の隣にある「上熊本」行きだったのであ る。
最終日になってこんな失敗をするとは・・・
いまさら戻っても乗る予定だった列車には間に合わないので、諦めて上熊本へ。しくしく
8:15過ぎ、上熊本に到着。ここは市電だけでなく私鉄のターミナル駅でもあった。懐かしい電車が止まっている。確か東急の車両だと思ったが、後で調べた らやはり東急の車両で「青がえる」という愛称で親しまれた車両であった。
かなり簡単な朝食を済ませ列車が来るのを待つ。
ここからリレーつばめにのろうとも考えたのだが、座席確保の観点から一旦熊本に戻ることとする。次の列車に乗れば8:52 熊本発のリレーつばめには間に合う。
上熊本で入場する際にスタンプを押してもらったのだが、駅員が押す場所に困っていた。それくらい途中下車印やスタンプが増えたということだ。ちなみに上熊 本駅の駅員は私と同じ名字であった。これも何かの縁であろう。
8:52 リレーつばめに乗り博多へ。
博多からはソニックで小倉まで。博多から乗ったソニックは偶然にも白くないほうであった。白くない方のソニックは非常にユニークなデザインだと思う。JR 九州の車両自体、他のJRと比較すればユニークだが、このソニックはとくにユニークではないだろうか。
小倉で途中下車印をもらうが、逆向きに押されてしまう。やる気ないなぁ・・・
小倉から普通列車 門司港行きに乗車。ほどなく、門司港に着く。門司港は九州の起点であり、0キロポストもこの駅にある。本来は門司港を起点とした旅をしたいのだが、飛行機 で一気に博多まで来ているのでそれはさすがに難しい。
門司港に来た目的はもう一つある。「九州鉄道博物館」である。期待していたが、以外とあっけなく、40分ほどで見終わってしまう。見所をつかめなかった自 分に問題があるのかも知れぬ。
せっかくなので、門司港周辺を散策する。門司港レトロ展望室なる建物があり、展望室があるので登る。300円。他の地方にある展望台に比べると比較的安価 に展望台に登れる。札幌のJRタワー展望室だったかに登ったときは1,000円ほど掛かった記憶があるので余計安く感じる。できることなら、夜訪れたいと ころであった。
少しお土産を買っていく。「本日限り」の記述で饅頭が半額以下なので店員に聞くと
「賞味期限が今日までなんですよー」
とのこと。特価セールか何かが「本日限り」なのではなく、賞味期限が「本日限り」なのであった。これは想定外であった。一瞬「会社の土産に」と考えたが、 さすがにそれはまずいと思い、別の土産を所望する。
門司港見物を終えた後は、門司に行く。この門司という駅は、JR西日本との境界駅であり、隣の「下関」駅はJR西日本の駅である。せっかくなのでこの下関 に行きたいと思う。当然フリーきっぷの範囲外であるため、切符を購入。ついでに途中下車印を押してもらうと、駅員氏が一言
「いろんなところに行きましたねえ」
確かに自分のフリーきっぷは途中下車印だらけである。でも、この門司での途中下車印が最後である。これ以上途中下車する駅は、ない。
門司から下関は5分程度である。関門海峡のトンネルをわたればすぐなのでそれほど時間は掛からない。すぐに下関に到着する。乗った電車はこの下関が終点で ある。
このまま東に向かいたい気もするのだが、門司に戻り、そのまま小倉へ。
小倉から先は白いソニックに乗り博多まで行く。白いソニックは白いかもめと同じく革張りの座席である。指定席を取ったが、ほとんど人は乗っていなかった。
一度通った路線を戻るだけなのでほとんど寝てた。テーブルの出し方が分からないで困っていた人がいたので、出し方を教えてあげる。
博多に着いたのは16:15過ぎ。飛行機は20時発なのでまだまだである。暇つぶしの手段は思いつかないが、お土産をまだ買っていなかったので、駅付近で いろいろ物色する。つばめ開業に乗じていろいろセールをやっている。ありがたいことである。ラーメン、酒、お菓子等、色々買う。重そうなものは送ってしまった。
博多駅構内に人を客扱いしないむかつく店があったが、店の名前を忘れたのでまあいいや。二度と近寄らなければいいだけだし。
適当に福岡空港に向かい、そのまま帰路へ。












































































































