順次追記はしていくつもりですが、Network Weathermap(以降、Weathermapとします)について書いていきます。
このページではインストールまで書くつもりです。
まえがきとして
必ず参照するべきURL
英語ですが、必ず見るべきです。役に立ちます。下記ページを理解できればこのページを見る必要はありません。
Weathermapを使うべき人
- SNMP Enabledな機器(またはCactiで監視しているもの)をたくさん持っていてネットワークを構築している人
- ポートが複数あるインテリジェントスイッチや、複数のポートの下にたくさんのサーバが接続されている人
- たくさんのポートのトラフィックを一度に見る必要があるような人
- 仕事のふりをしたい人
私がWeathermapを使うに至った経緯
業務で先輩方が使っていたのですが、みんな異動でいなくなってしまいお守りをしたのが始まりでした。
当初は現状維持だけでしたが、もう少し活用できないかと考え公式サイトのドキュメントを読み、configを書いて悩み、試行錯誤してきました。
当初は現状維持だけでしたが、もう少し活用できないかと考え公式サイトのドキュメントを読み、configを書いて悩み、試行錯誤してきました。
この資料を書くに至った経緯
JANOG32で書いた資料の補足をしたいと常々思っていました(信じる信じないは勝手ですが、私が書いています)。
上記サイトが雑誌で紹介されましたし、APRICOT2015でもWeathermapが活用されたようですので、ちょっと流れに乗ってみようかなという、そんなノリです。
細かいノウハウを含め書きたいことはそれなりにあるのですが、正直書ききれないと思います。でもなるべくアウトプットはしたいと思っています。
上記サイトが雑誌で紹介されましたし、APRICOT2015でもWeathermapが活用されたようですので、ちょっと流れに乗ってみようかなという、そんなノリです。
細かいノウハウを含め書きたいことはそれなりにあるのですが、正直書ききれないと思います。でもなるべくアウトプットはしたいと思っています。
Weathermapのインストール
インストールの流れとしては以下のとおりです
- 必要なソフトウェア(Cactiを含む)のインストール
- Cactiのセットアップおよびトラフィック取得の設定
- Weathermapのダウンロード、フォルダへの格納
- プラグイン関連のパーミッション設定
- Cactiでプラグインを有効にする
やることはこれだけなので非常に簡単です。Cactiが入っているようでしたら3番から始めればOKです。
なお、JANOG32では用意したイメージがCentOSだったのでCentOSを使いましたが、私は主にDebianを使う人間のため本ページはDebianでの手順となります。Ubuntuでもほぼ同じだと思います。
フォルダ構成等はディストリビューションによって異なると思いますがご了承ください。
フォルダ構成等はディストリビューションによって異なると思いますがご了承ください。
とりあえず自分の環境でやってみました。前提条件がざっくりとしていて申し訳ありませんが以下のとおりです。
- Debian wheezy
- apache2/php5がインストールされていた
- munin/nagiosもインストールされていた。SNMP関連のソフトウェアも一緒に入っている
- 自宅にはYAMAHA NVR500があるので、これをCactiで見る
Cactiのインストール
必要なパッケージ等ありますが、コマンドを結果だけ書いてしまいます
必要なパッケージのインストール $ sudo aptitude install cacti cacti-spine $ sudo aptitude install php5-gd
Cactiのセットアップは(ここには記載しませんが)やっておいてください
(Cactiを入れたタイミングでmysqlも入って、かつアカウントも作成されてました。昔はこんなに簡単でしたかね???非常に楽になりました)
(Cactiを入れたタイミングでmysqlも入って、かつアカウントも作成されてました。昔はこんなに簡単でしたかね???非常に楽になりました)
セットアップされるフォルダはデフォルトであれば /usr/share/cacti/ になると思います。また、URLとしては http://導入したサーバのアドレス/cacti/ になるはずです。
weathermapプラグインの導入
プラグインは公式サイトからwgetするのが楽でしょう。wgetやunzipが無いようでしたら別途導入してください。
(作業フォルダはどこでも良い) $wget http://network-weathermap.com/files/php-weathermap-0.97c.zip $unzip php-weathermap-0.97c.zip $sudo mv weathermap /usr/share/cacti/site/plugins/ $cd /usr/share/cacti/site/plugins/ $sudo chown -R www-data;www-data weathermap $sudo chmod 777 configs $sudo chmod 777 output
これでプラグインの導入までは完了です。
weathermapプラグインの有効化
プラグインの有効化は一般的なCactiプラグインの有効化方法と同じです。
事後のチェックとEditorの有効化
これでCactiを使うことができるはずですが、チェックスクリプトがありますので試してみましょう。問題なければOKとなるはずです
http://導入したサーバのアドレス/cacti/plugins/weathermap/check.php
(実はこの資料を書くときはphp-gdが足りておらず、エラーになりました)
最後にEditorの有効化です(先にやっても別に構わないです)。
既にCactiのManagement項に「Weathermaps」という項目があると思います。ここからconfigを選択するとGUIのEditorに飛ぶことができるのですが、Editorを有効化しないとエラーになってしまいます。具体的には以下の様なエラーが出力されます。
既にCactiのManagement項に「Weathermaps」という項目があると思います。ここからconfigを選択するとGUIのEditorに飛ぶことができるのですが、Editorを有効化しないとエラーになってしまいます。具体的には以下の様なエラーが出力されます。
The editor has not been enabled yet. You need to set ENABLED=true at the top of editor.php Before you do that, you should consider using FilesMatch (in Apache) or similar to limit who can access the editor. There is more information in the install guide section of the manual.
書いてあるとおりなので、editor.phpを編集します。
$cd /usr/share/cacti/site/plugins/ $sudo vi editor.php
editor.php内に
$ENABLED=false;
という項目がありますので、falseをtrueにします。
$ENABLED=true;
ここまでやればGUIによる編集ができるはず。
GUI Editorの表示
ようやくWeathermapを使えるようになります。インストール当初はsimple.confというサンプルのconfigがconfigフォルダにありますので、それを表示できるようにしてみます
右上にある「Add」をクリックすると、configファイルを選択する画面になります。通常であれば「simple.conf」がリストにあるはずですので、追加してみます(以下は追加後の画面です)
simple.confをクリックすると、GUI Editor画面になるはずです
(ちょっといじったあとなので背景が白いですが、黒かもしれません)
simple.confをクリックすると、GUI Editor画面になるはずです
(ちょっといじったあとなので背景が白いですが、黒かもしれません)
ここまでで、Weathermapのインストールは終了です